どうもTobyです。今回は先月のレートで一番使っていた接合秘術ウィッチについての考察です。ウィッチの勝率は6割程度で良くもなく悪くもなくなのですが、同じような構築を使っている方も少なそうだったので今回は記事にすることにしました。
接合秘術について
強み
・リンクルキャルというガー不の勝ち筋を押し付けられるため、何にでも6割勝てるデッキ。ディスカードドラゴンと専門店ウィッチにのみ微不利。
・禁約の黒魔術師、大地の魔女という2種類の強力なドローカードを有するため事故が少ない。
・禁約の黒魔術師のダメージ軽減効果によって、異形エルフ、エイラビショップ、葬送ネクロマンサー、進化ロイヤル等のリーサルを防ぐことができる。
・境界、キャル、接合という強力なAoE手段を持つため、盤面デッキに対して比較的強い。
弱み
・後攻でリンクルを4Tまでに引けなかった場合ジリ貧となり勝ちきれないことが多い。
・受けに回りキャルのターンまで耐えて勝つことが多いにも関わらず、回復手段が、アダマン、禁約、ゼルガネイアしかなく弱い。
・これらの理由から、序盤にリンクルをプレーできないとダメージレースに負けやすい。
以上を踏まえて
ゼルガネイアの重要性
現環境では、どんな型の秘術でもゼルガネイアは絶対に必要だと考えています。土要素高めの序盤にそこそこ強い盤面を作れる可能性のある純正秘術のリストでも1枚は刺して置くとよいと思う。
ゼルガネイアが特に活躍するマッチは、異形エルフ、ディスカードドラゴン、ミッドレンジヴァンパイアの3つ。このマッチに関しては、相手の打点に対してこちらの総HPが明らかに足りていないので、ゼルガネイアを採用しているかどうかで大幅に勝率が変わる。また、その他のマッチにおいてもミラー以外では活躍する試合の方が多い。更に、接合秘術は5ターン目に暇になりやすいデッキなので、暇な5Tに5/5を置く動きもそこそこ偉い。
リンクルキャルは、8、9ターン目あたりを迎えられれば自動で勝つデッキなため、1ターン多く貰える回復5点のゼルガネイアは最強カード。
デッキの事故率が上がるので3枚採用はおすすめしないが、接合秘術型ならばできれば2枚は採用したいカード。
主な使い方
・5Tにポン置き。
・7t以降で返しのターンにリーサルを取られそうな状況で、接合ゼルガネイアもしくはゼルガネイア接合で挽回。
・7t以降でゼルガネイア+境界で全処理しつつ回復。
・10Tにキャルor禁約+ゼルガネイアの4点でリーサル。
RAGE直前にゼルガネイアの強さに気づいて急遽持ち込んだデッキ。
形成に土を使用するのでアダマンを強く使えるシーンが少ないため、1枚削ってます。このリストは今でも強いと思いますが、現在は使ってません。
既存のリストの不満点
・猫置いてトップのアダマン込みで土で盤面ロックになることがある。かなしい。
・中盤に形成を出すと、アダマンで使える土が減る。かなしい。
・接合を打つためのスペルが足りない。もっと接合をたくさん打ちたい!
・各デッキの完成度が上がり、リンクルを引かないと勝てないマッチが増えた。(AF、ドラゴン、異形等)そのため、リンクルをマリガンで全力で探したいが土要素が強すぎると、全力マリガンだと偏って事故ることがある。
・異形対面で、禁役のダメージ軽減を維持しつつ盤面処理とリンクルキャルを進めたいが、土を消費するカードが多すぎて禁役を維持しつつ手を進めるのが難しい。
このような問題点を解決できるカードや構成がないか悩んでいたところ、結束の魔術とプリンセスナイトの2枚に辿り着いた。
今使っているリストはこちら
結束の魔術
フォロワーとスペルの両方になれるすごいカード。形成と違って場の土を消費しない+スペルカードなので接合の打ちやすさが段違いになる。ウィッチフォロワーを絞ることで、確実に強力なカードをサーチできる。
プリンセスナイト
接合秘術で暇になりやすい3ターン目を埋めることができる。スタッツが高く土に依存しないため、マリガンで先後問わずキープできる。進化権を切ることで6キャルUBが可能になる。また、接合後等に8Tプリナイ進化キャルといった動きも期待できる。
スペルの枚数
従来のリストはリンクルを除くと、魔鏡3+スペル6+形成3の合計12枚だったのに対して、このリストは魔鏡3+スペル10の合計13枚。使ってみると、この12と13の差はかなり大きかった。また形成と違い土と2コストを消費しないことで接合を打つターンにアダマン、キャル、リンクル、ゼルカネイア等をプレーしてただ盤面を返すだけでなく有利な状況まで持っていける点が強力だった。魔鏡+スペルの合計枚数は最大で15枚程度が良いように感じた。
確率は計算していないが、個人的には合計13か14が最も接合のスペル+フォロワーを達成しやすいように思った。
このリストの強み
・アダマンタイトゴーレムを強く使える。
・接合を打ちやすい。→進化権をキャルに温存しやすい。
・序中盤の土への依存度が低いため、リンクルをマリガンで探しやすい。
デッキの調整が最後まで分からなかったので、ここからは私の考える各カードの採用枚数を記載。
採用理由
グラウンドサークル 3
0コストなのが偉いため、3枚採用安定。この構築では、接合を2回以上打つことも珍しくない為、20枚以下を容易に達成できる。0コスト土は過剰ドロー時の枚数調整やアダマンの土を増やせるのが偉い。
エクステンドマジック 2 ~ 3
このリストではそこそこ強いどまりのスペルカード。普通のリストなら最強カード。このリストの特徴として土の消費を最小限にしてアダマンタイトのバリューを最大限にするという狙いがあるので、土を二つ消費するのが若干痛い。しかし強い場面ももちろん多いので2枚以上推奨。
魔女の大釜 0 ~ 3
最後まで評価に悩んだカード。強い点は多いのだが弱点もある。土を消費するカードを最小限にしているかつ、猫の奇術師や形成の魔術師等の低コスト土の秘術カードを採用していないので1コスト土が必要である場面が少ない。アダマンと組み合わせた場合はドロー過剰になる。こういった点から、土供給カードとして、除去カードのエーテルゴーレムを優先した方が良いのではと考え試したりもしたが結論は出ていない。大釜+禁役アクセラ+接合の動きや、後手1大釜2真理等の動きは強いので迷ったら採用。
境界の魔術師 2 ~ 3
普通のリストよりも全体除去の接合を打つ回数が多くなりやすい+進化権を後半のキャルまで温存した関係上、このカードへ進化を切る回数は1試合で1回程度なので1枚削るのはあり。しかし、1枚は引きたいカードなので3でも良いと思う。
真理の魔鏡 2 ~ 3
まあまあの強さ。真理の術式を加えることによって、8tや9tのキャルによるリーサルの敷居が下がるため2枚はあるとよいだろう。また、アミュレットである点から、キャル+接合2点も期待できる。単体としての強さは他の土生成カードやスペルカードと比べると、強いフォロワーをコピーできなかった場合には微妙だが、上記の点を評価して採用。
プリンセスナイト 0 ~ 3
余った枠に採用。デッキの潤滑油。基本的には大地の魔女を優先。スタッツは大地の魔女より強力だが、接合のドロー後にくっつくと強いのは大地の魔女の為そちらを優先でよいだろう。
存在の霧散 0 ~ 2
特に対ネクロで強い。AFを消滅させて種類数を稼がせない動きも強力。接合後にゼルガネイアやキャルとくっつけると強い。接合秘術はキャルが置けるかどうかが最も重要なため、それをサポートするこのカードはなかなか強かった。また、進化権をキャルのために温存したいデッキのため、条件を満たしていない状況で5Tに確定除去として打つ動きも意外と強い。接合秘術での評価は存在の霧散 > エンジェルシュート >> アブゾーブスペルの順。アブゾーブスペルは条件達成前の効果が弱く、達成しても3コスト確定除去だと残りのマナでキャル、アダマン、ゼルガネイア等を置けない為カードとして弱すぎる。
アダマンタイトゴーレム 3
このデッキでは貴重な回復手段。偏って負けるのはご愛嬌。プリンセスナイト、接合、大地、結束からサーチした場合に土を生み出してくれる。対ドラゴンやネクロ相手に、8Tに接合盤面リセットアダマンという勝ち筋が非常に強力なので3枚推奨。全体除去を持たないAFやネクロ相手に先6でプレーする動きも強力。異形対面も、堕落の決意の採用を考慮し禁役の軽減よりもアダマンのプレーを優先した方が良い場合もある。ミラーマッチや対専門店では境界に進化権を切らせた後にこのカードによる面形成での勝ちを狙いがち。
マナリアの偉大なる研究 0 ~ 2
そこそこ強いが打てるターンが意外と限られている。増やす動きと接合をたくさん打ちたいというコンセプトがあまり噛み合っていない。なので、その他ドローソースでデッキを掘った方が基本的にはよいという考え。リンクルキャルゲーのミラーマッチではかなり強いと思う。
フューチャービジョン 0 ~ 2
ドロー効果と1点効果が悪くない。1点オールは増えつつあるAFの小型フォロワーやネクロのフェイランバフHP5軍団を境界で一掃する際に有効。また、遅効性の1ドローと接合の相性が良い。ゼルガネイア採用の守備寄りのリストならば、リンクルキャルが引けなかった場合に10Tにゼル+ビジョン5点+αで勝てることがある点も高評価。総じて採用圏内のカード。
秘跡の魔女メディア 0 ~ 1
秘術ウィッチで暇になりやすい5ターン目を埋めるカードとしてなかなかに優秀。変身効果は、冥府、AF、専門店等に特に活躍する。このカードからアダマンタイトゴーレム等につなぐ動きがgood。
相性
微有利 異形エルフ、エイラビショップ、連携ロイヤル、進化ロイヤル
5分 ミッドレンジヴァンプ、コントロールヴァンプ、AFネメシス、葬送ネクロマンサー、冥府ネクロマンサー
微不利 ディスカードドラゴン、専門店ウィッチ
マリガン
確定キープ リンクル(何枚でも)、禁役(1枚まで)、プリンセスナイト(1枚まで)
セットキープ 大地の魔女(土とセットで)、たまにノリで単キープ
後手キープ 魔女の大釜
対ミラー キャル
対ロイヤル 境界
対ネクロ、エイラ 接合
対ヴァンプ、AF後手 大釜魔鏡セットキープ
立ち回り
注意すべきいくつかのマッチについて解説。
対異形
リンクルを出して後は耐える。
注意点
①レオネルで詰まないようにする。
闘技場レオネルが強いので、禁役の軽減がない場合はレオネルの五点の打ち先を作らないor接合、霧散、ゼルガネイア等の処理札を残しておく。
②スピアーエルフ、ハンマーモンキー、喝采でのリーサルを防ぐ。
禁約でガードすると途端にこれらの札でリーサルを狙ってくる。アダマンで守護を3面出せば異形は顔にほぼ届かないので、アダマン回復やゼルガネイア回復を狙う。
③ローフラッドケア
ローフラッドケアで、接合、大地、禁約を使わないのは難しいので出された後の立ち回りについて。リンクルさえ掛かっていれば、基本的には接合でハンドを0にすれば勝てる。リンクルがかかっていない場合は、禁約アクセラ+接合ハンド0でターン終了時のドローで強いカードを引いてしまわない限りは勝ち。
対エイラ
顔を守りながら、リンクルキャル。除去に乏しいので守護を貼るだけで顔へのダメージをかなり軽減できる。ユカリを出されたターンをアダマン、禁約、接合の3枚で上手く躱して顔を守るのが鍵。堕落の決意の採用があり得るマッチなので、禁約の軽減に頼りすぎには注意。また、ユカリガードのせいで、キャルや禁約でのリーサルをずらされがちなので、焦るよりは処理札をそろえてじっくり勝つのがよい。
対葬送ネクロ
接合を相手の強いターンに合わせることが鍵です。リンクルキャルを早めに叩き込むor相手の動きが弱いターンにアダマン着地が主な勝ち筋。
対AF
先攻ゲー。モデストとリンクルのダメージレース。お互い引いている場合は先攻が勝ちます。相手の動きが弱い場合はアダマンで勝つこともある。アーティファクトリメイカーの展開はプロテクトがなければキャル1枚で返せるので進化権を温存できるかが鍵。また、キャル+エクステンドマジックでプロテクト込みでも全処理できるので狙える時は意識。
対ディスカドラ
ゼルガネイアで頑張って耐えるマッチ。悲哀の赤竜、エンハ水呼び等HP4以上の多面展開が多くキャルの通りが非常に悪いため苦しいマッチ。プリナイUB発動キャル進化で全処理できるため、プレシオ進化のターンもしくはその前のターンにプリナイに進化を切れるとよい。それ以外の試合ではキャルを置く隙をなかなか与えてくれないため、キャルでの早期決着は諦めて、アダマンとゼルガネイアの回復で上手く耐えて9,10Tに勝つプランを狙う。
以上です。今期は色んなデッキがあり面白かったです。来期はライバルズ新弾と後期レート楽しもうと思います。それでは。