こんばんは。Tobyです。今回は、レート後半戦で使用したAFネメシスについての解説記事です。
今回使用したリストはこちら!解説はのちほど。
環境での立ち位置
レートでの勝率はこのような形でした。上記のリストをレート期間最後の2日で使用して、レート2060台まで連れて行ってくれました。
※先攻後攻の入力をしておらず申し訳ありません。
AFの環境での立ち位置は、
ランプドラゴン 有利
進化ウィッチ 有利
混沌ウィッチ 有利
ラティカエルフ 五分 ~ 微有利
進化ラスワネクロ 五分 ~ 微不利
連携ロイヤル 不利
このようなものだと考えております。ドラゴン、ウィッチに対して役割を持てることが現環境におけるAFの強みです。
簡易マリガン
基本キープ
共通
スピネ、アーティファクトシップ、スパイデバイス(シップ > デバイス)、2コストフォロワー(1枚まで)
後攻
ジェネシス、リーシェナ(ジェネシス > リーシェナ)
対ウィッチ、ネメシス、エルフ
ギガスファクトリー
2コストフォロワーマリガン最強ランキング
先攻
S 発見
--------------越えられない壁--------------
A ララミア、多腕
B インパルス
後攻
SS スピネ横のララミア
S インパルス
--------------越えられない壁---------------
A ララミア
B 発見 、多腕
Sランク 最強
Aランク 単キープ対象
Bランク 3cやスピネ横でキープ
はじめに
リーシェナのチョイスは、基本的には壮絶の独唱の即時使用で盤面のテンポを取れるときは独唱を取るのが良いです。
そこでそれ以外の場合でのそれぞれのマッチでのよく取るチョイス先についてのクイズです!
下に解答を書くので解答を見る前に考えてみましょう~
①ドラゴン
②ネクロ
③エルフ
④ネメシス
ここから解答
対ドラゴン
基本的には白。 「白 : 黒」のチョイスは「7 : 3」くらいの感覚。
対ネクロ
黒の方が多い。「白:黒」のチョイスは「3 : 7」くらいの感覚。
3/4 追記
対ネクロ白でコンシード or 1ターンもらってリーサルの動きが強かったです...
失礼しました。白を優先して取りましょう。
対エルフ、ネメシス
ほぼ独唱。自壊が強い。次点で黒。
構築意図
まずは今のリストにたどり着く前に私が使用していたリストを紹介します。細かいカードの枚数比は人によって異なると思いますが、現環境では上記のリストに近い形のものが一般的によく使用されていると思います。
次に私が考えるこの構築の問題点について解説します。
今までの構築の不満点
①事故率が高い
AF最大の問題点です。記憶の軌跡、音速の突破、ミリアム、ゴブリンの奇襲など単体ではバリューを活かせない序中盤の手札事故に繋がりやすいカードが非常に多く採用されています。
②デバーサーとリーシェナの相性が悪い
アディショナルで登場したリーシェナは盤面の制圧を行いながら、回復、打点、盤面処理から任意の択を取れる強カードです。アディショナル後はAFの中盤を支えるカードとしてアームメカニックの代わりに採用された方も多いと思います。しかし、リーシェナはデバーサーとの相性が非常に悪いです。リーシェナの性能を引き出すためには、進化ターンまでに、アナライズ、エンシェント、スピネのうちのいづれかのアーティファクトを墓場に埋める必要があります。そのため、リーシェナを活かすためには2ターン目の動きとして機構の発見 or アーティファクトインパルスの動きが要求されます。
③環境トップのネクロに対して早期の6種類達成が難しくなった
④環境デッキの高速化により中盤での早期6種達成の価値が上昇した
デバーサーは2T,3Tを消化してアーティファクト種類数を、1しか稼ぐことができません。そのため、早期の6種類達成を実質的に不可能にするカードです。ジェネシスを進化ターンまでに引くことができたとしても、1Tにスピネを置けていない限りは6種類達成は最速でも6ターン目の中盤以降になってしまいます。
まず③で上げた理由についてですが、環境Topの進化ラスワネクロはクランプスや再誕といった自壊カードを多く採用しています。そして、中盤以降は自分の盤面のフォロワーを意図的に減らすことで、こちらの盤面をハーフロックして次のターンのスケルトンレイダーで返すという必勝戦術を持っています。この戦術に対抗するためには、序盤にAFの種類数を稼ぐことと、ハーフロックされないように序盤に相手のリーダーのHPを削ることが重要となります。
④の理由についてですが、今期の環境Topには進化ラスワネクロ、連携ロイヤル、ランプドラゴンのように中盤の力が強く攻めが早いデッキが多く存在します。また、ドラゴンには進化フォロワーにティアマトマグナを使うという戦術があります。これらのデッキに対するAF側の回答カードとして、6種類達成後のララミア、スピネ、多腕が存在しています。これらのカードを6T開始時にプレーできるかどうかが相手の中盤の攻めに対抗できるかどうかの鍵になっています。
⑤序盤のテンポロスが許されない
④の理由に上げたように、環境トップデッキは中盤の盤面と火力が非常に強いです。それらのデッキに対抗するためには、序盤から盤面とライフで有利を取り、ダメージレースに勝利する戦術が非常に有効です。そのため、現環境では特に後攻時にはコイルデバーサをプレーする余裕がないことが多いです。それを解消するためにゴブリンの奇襲が採用されていますが、奇襲はベルエンジェルやルナに対して有効でない点が気になります。
ここでは、コイルデバーサーの弱い部分を中心に取り上げました。コイルデバーサーはビショップやウィッチなどに対しては先後問わず活躍してくれるカードですが、現環境トップのネクロに対して活躍しづらいカードという認識です。以上の問題点を踏まえた上での今回の構築意図を紹介します。
今回の構築意図
・リーシェナのバリューを最大限に出す。
・序盤からライフを削ってネクロ相手にダメージレースで勝利する。
・早期に6種類を達成して、ドラゴン、ロイヤルに対してテンポを取る。
・序盤のマナカーブを意識する。コイルデバーサーを抜く。の2点でゴブリンの奇襲を不採用にして序盤事故を減らす。
こういった経緯で今の構築が完成しました。
採用枚数解説
・記憶の軌跡
軌跡の枚数を減らしている人も見かけますが、私はドラネク環境においてはこのカードは3枚必須だと考えています。理由は以下の3点です。
・スタン落ちによってパラダイムシフトの枚数が減り、デッキ内の回復カードの総数が減った
・ハーフロック + スケルトンレイダーやドラゴンの攻めに対する解答になる
・HPをリソースに変えて、ギガスファクトリーを設置する
・ユアン
先ほど述べたように早期の6種類達成を狙っているリストなので、進化前ターンのユアンプレーはあまり望ましくありません。しかし、手札事故時に進化を切ることで山札からカードを2枚ドローできる点。ギガス設置後の盤面形成で相手の盤面ロック択を封じられる点を評価して2枚採用としています。
・スパイデバイス
2コストフォロワーを厚めに取っているので、パラダイムの回収要因+序盤のテンポ要因として採用。3/3のスタッツが環境デッキに対して強めです。環境トップのネクロ、ドラゴンに対しては、2cにフォロワーをプレーできている場合、高確率でパラダイムシフトを加えることができます。しかし、3T以外は役割を持てないので採用は2枚に留めています。
各マッチアップ簡易解説
ラスワ進化ネクロ
相手の強いレイダー手に対しては受け切ることは難しいので、序盤から顔を削ることが最重要です。基本は攻めて先に顔を詰めている方が優勢になるマッチです。相手の手が細いときや序盤に顔を削れなかったときは、コンシードプランに移行することも多いです。ネクロマンサーは、ギガス割りの雷神、自壊カード、ベルエンジェル、セレストマグナが採用されています。そのため、1ターンで20点を出し切ることは難しいです。なので、序中盤で顔を削れなかった試合は白のアーティファクトや記憶の軌跡を駆使してゆっくりと試合を進める心も重要です。
ランプドラゴン
こちらから攻めるというよりは守り勝つことが多いマッチです。とはいえ、序盤の削りは非常に重要です。ジェネシス進化がガルミーユに対して有効です。また、6種類達成のスピネや多腕も非常に強力なマッチです。ドラゴン側は、進化権を失うとこちらの大型フォロワーを処理する手段を失うので後半は6種類達成の強力なフォロワーの盤面で押していきましょう。
ちょこっとQ&A
Q. 後攻4ターン目です。リーシェナとジェネシスどっちから進化を切ればいいの?
盤面を返したいときはリーシェナ、盤面を作りたいときはジェネシスに進化を切りましょう。白、黒のアーティファクトのコストを下げるためにリーシェナを早期にプレーしたいと思うかもしれませんが、白、黒のアーティファクトはプレーしたいターンにはそれなりにコストが下がっていることがほとんどなので、基本的には上記の考え方をベースにしましょう!
Q.音速の突破はいつ打つの?
判断に困るときは、EPの残1で打つのを目安にしましょう。フォロワーに突進を付与したり、ユアンで返す可能性があるので進化ターンに即打ちはしなくてよいことが多いです。
今日のまとめ
強カードリーシェナの登場によってAFネメシスの構築にパラダイムシフトが起こり、(パラダイムシフトの枚数) < (AFの種類数)になった。
リーシェナは令和のパラダイムシフト!
読んでくださりありがとうございました。それではまた。