2回目のファイナリストになることができました。
【勇者杯2019冬】
— ドラゴンクエストライバルズ公式 (@DQ_RIVALS) 2020年1月19日
オフライン予選の試合がすべて終了しました。
2/11(火・祝)の決勝大会に進出するのはこちらの7名と12月度ランクマッチ「ライバルズ杯」1位のレックさんです!おめでとうございます!🎉🎊https://t.co/bYEaasSuDp#DQライバルズ #勇者杯 pic.twitter.com/LydFGXVRzQ
前日に泊めてくれたはみでるくん。今回主にルームマッチを手伝ってくれた、sev君、ルネさん、ファリアさんには特に感謝しています。
大会前日
東京に午前入りして、午後からはみでるくんの家でsevくんと無限にルムマしてました。13時過ぎから23時くらいまでsev君と無限にルムマしてました。今回は事前のルームマッチの時間が十分でなかったのと、ランクマッチが大会環境とは大幅にかけ離れていて調整に使えなかったため、この前日のやりこみ練習がなければファイナリストにはなれていなかったでしょう。特にイレブンカミュミラーはやっておいてよかったと本当に思いました。7並べと揶揄されやすいイレブンカミュですが、実はミラーは中々に奥が深いです。このマッチはフェイスorトレードと過ぎ去りし時を求めてを打つタイミングにはかなり気を使います。自分はもともとトルネコなどの盤面主体のフェイスを詰めるタイプのミッドレンジ系デッキを得意としていたためそのあたりの判断は前日練習の甲斐もあり本番は自信をもって行うことができました。
・事前考察
デッキの使用回数は、フロトル500戦、イレカミュ100戦、WHククール70戦くらいだったと思います。フロトルは先月8位を獲ったデッキで、先月時点でほとんどのプレーの理論づけが終わっていたため今月は残りの2デッキの練習に充てることができました。
イレカミュを持っていくことは大会の5日前くらいに決定。理由はデボカミュが使いこなせなかったからです。あのデッキのポテンシャルを大会で満足に引き出すには、先月1位のレックさん、先月2位のムニニンさん並みの練度が必要と判断。そのレベルになるには自分の場合は、最低でも300戦は必要、下手をするとフロトルと同じ500戦は必要になるだろうという理由で時間的な問題で泣く泣く持ち込みを諦めました。また、あの二人の練度に迫れないのであれば、イレカミュのほうが高いパワーを発揮できるということもTwitterから得られる情報や自分で両デッキを使った手応えから感じていたためイレカミュの持ち込みはそこそこ早く決まりました。
サードデッキに関しては、本当にギリギリまで悩みました。持ち込みを検討したデッキタイプを羅列します。
・フローラ魔王テリー
・武器ロトテリー
・デボラククール
・絶好調アリーナ
・WHコントロールドラゴンミネア
・タバサドラゴンミネア
・WH占いミネア
・フローラシンクロククール
予選直前の環境はWHククールが徐々に使用率を伸ばし、そのメタとしてネクロマンサーやマタンゴが流行りつつある環境でした。パワーのあるデッキとしてはフロトル、イレカミュを持っていくことに決めていたため、サードデッキにも、丸くてパワーのあるWHククールを持っていく必要があるのか懐疑的でした。しかし、結果的には持ち込みは正解だったと思います。理由は、やはりフロトルの苦手デッキの存在です。
自分が一番自信のあったフロトルは採用率大手のイレカミュに不利です。また、少なからずいるであろう魔王デッキやその他除去コントロールと呼ばれるようなデッキタイプにもあまり有利とはいえません。そうなると、7回戦の中でフロトルが出せない対戦相手に一人は当たるでしょう。また、丸い3デッキを持っていくことで、対戦相手にこちらの選出を絞らせない。さらに、ネクロマンサーなどのメタを積んでいない相手には、WHククールは全対面5分以上といっても差し支えないパワーがありました。
実際、この3デッキの持ち込みによって、当日のBO3の7回戦では構築負けは1度もなかったのでもう一度同じ大会があったとしても同じ3デッキで出ると思います。
”大会で勝ちたいならTier1から逃げるな”有名な格言ですが、いろいろとサードデッキで迷走していた時に最後にこの言葉が過ぎり正しいデッキ選択へと僕を導いてくれました。僕が前回ファイナリストになったときもTier1を3つ持ち込んでいたときだったのもこの選択を後押ししてくれました。
・構築紹介
フローラトルネコ 4-0
このデッキに関しては世界で自分が一番うまいと思っているので最初に持ち込みを決めました。流行りつつあったマドルーパ型なども何度か試しましたが、マドルーパはスタッツが足を引っ張りミラーで弱いです。またマドルーパは盤面を取っていることが前提のカードで、僕は現環境では不利対面(除去が強いデッキ)に対してたまたまボードを抑えられているときに活躍できる上振れカードという認識でした。WHククールに対しても強いカードですが、そもそもWHククールには微有利以上という認識がありました。
そこで不利対面以外に対して最も強くなる先月ランクマッチで最も勝てた型をそのまま採用しました。実際、このデッキは期待通りの活躍を見せてくれました。今期の自分の相棒です。
イレブンカミュ 4-2
このデッキはいろんなマッチとの相性を考えたところ、ほぼ確定選出になると思っていたので全対面と戦えるリスト且つ、大会で多いであろうデッキに強く出られる構築を目指しました。かなりいい仕上がりとなったので自慢のリストです。
ネクロマンサー2積みは言わずもがなWHククール用です。このカードを2積みすると、このマッチの相性が大幅不利から微不利~五分くらいになるという印象でした。
しかし、このカードの素晴らしいところはそれだけではありません。実際にはそれ以上に相手のWHククールの選出を縛っていたと思います。人は生き物である以上、感情を捨てきれません。実際はこのカードが積まれていてもWHククール側は「上手いタイミングでネクロマンサーを着地されない」限りは勝つことができます。そのため、理の選択をできるならば、選出できるのです。しかし、実際は難しいです。1発勝負の大会でメタカードが一枚飛んでくるだけで負けるマッチアップ。しかも2枚入っている。そんなマッチアップやりたい人、または本番で出せる人はほんの一握りでしょう。実際、本番で僕の3デッキに対してWHククールを選出できたのは、WHククールの練度に絶対の自信があったであろうそれはさんただひとりでした。
イレブンカミュは盤面を取ってフェイスを詰める王道ミッドレンジデッキで、分類としては今までのミッドレンジトルネコなどに近いデッキです。そのため、今回のネクロマンサーのような標準スタッツを持ったメタカードならばパワーをそこまで落とさずに十分に採用できます。
残りの採用カードについても軽く触れます。
・とげぼうず > あくまのつぼ
イレカミュミラーと対トルネコ意識です。ケダモン、ベビル、シーブスナイフで取られる壺は仁王立ち裏に置いたときにしか役に立たない印象でした。このカードの特徴のリソース回収もこのデッキにはイレブンレベル3という最強のリソース回復手段があるため不要です。また、イレブンカミュは顔を詰めたいデッキのため壺を割る余裕がない試合も結構あります。また仮想敵のトルネコ、イレカミュはHP4以上のユニットが多いため、壺がなくてもラプソーンのバリューを十分に活かせると判断しました。
盤面の取り合い且つHP4以上のユニットが多いイレカミュミラーと対トルネコで強いです。
不採用カード
・エマ
仮想敵のイレカミュミラーとトルネコに対して、とげぼうず、ラプソーンと比べると弱いです。また、デボカミュに盗まれると悲しい気持ちになります。
WHククール 2-2
イレブンカミュとトルネコ意識のリストです。ミラソ、闇縛りは早めから盤面を取ることができるし、対トルネコ、ネクマン2積みイレカミュに対して後手デボラ返しイレブン盤面プランを取るために採用したカードです。
今回WHククールでミラーと対デボラカミュはほとんど想定していなかったためこのリストが適当だろうという結論になりました。
今回の3デッキの中で、トルネコとカミュはミラーはプレーがかなり出るマッチ。一方WHククールだけは、ミラーが引きに大きく左右されるマッチだったので、大会で勝ち上がるためにはWHククールミラーだけは避けなければならないと考えていました。そのため、ネクロマンサー2積みや”相棒”のフロトルの選出を強く意識させることで、相手のWHククールを牽制して、WHククールミラーを避けることにしました。
大会当日
大会当日の使用構築は
・ウィダー鉄分 ×1
・胃痛薬 ×2
・睡眠薬 ×1
・バナナ 一房
・1本満足シリアルチョコバー ×2
・会場の鳥五目御飯 ×1
・目薬 ×1
・蒸気でホットアイマスク ×1
・ポカリスエット 2L
6時半に起床。前日ははみハウスで十分に休み6時間眠ることができたので体調は今までのオフ予選の中でも一番良かったと思います。自分は大会前日などは気が高ぶって眠れないのですが、今回は睡眠薬を持ってきていたのでぐっすりと眠ることができました。早めに起きられて余裕があったので、朝食をロッテリアの絶品チーズバーガーとハッシュポテトで済ませて会場へ。初めてのロッテリアだったのですが、とてもおいしかったです。
受付15分前の8時45分頃に会場に到着。会場はおなじみのスクエアエニックス本社。いつも通り、スクエニ前のローソンで戦いに必要な道具を集めます。僕の結論構築は上記の通りです。今回から、新戦力のバナナを加えたのですが彼が期待以上の働きを見せてくれました。今大会のMVPは彼だったといえるでしょう。
プロローグ
ピリピリとした緊張感でいつも通りヘッドジャッジの方が大会の説明される中、最後におなじみの二木Pの和ませる挨拶が。二木Pは場を和ませる才能がありほんとにすごいです。
1回戦 シソキンさん
〇 WHクク デボトル
2-0
1回戦は絶対に落とせない...何度出てもこの瞬間は緊張します。試合前に軽く挨拶をし試合開始。1回戦のイレカミュミラーは前日の練習がなければ勝てませんでした。
ライフは五分、盤面は微不利で迎えた中盤戦。相手のネクロマンサーをシーブスナイフで取り顔で5点を受けるのかどうかの判断に迫られます。ハンドに、ワイバーンドッグ、2刀の心得、カイロスハントまでが見えており、盤面不利な状況では絶対に勝てないため、8Tに二刀【壱】、カイロスで盤面を返すプランを考える。実は前日練習で顔で受けることに怯えて、同じような展開でカイロスハントを使用してしまい結局盤面微不利を返せないまま負けていました。
その後、プラン通りワイバーンドッグで盤面を逆転しましたが僕のHP残りわずか。もうだめだと思ったとき、最終的にHPは1だけ残っていました。この時今日は僕の日だなと思いました。
2回戦 sevさん
〇 フロトル フロトル
前日一緒に調整していたsevさんとまさかの2回戦で衝突。フロトルミラーだけは負けるわけにはいかない。絶対の自信とプライドを背負って過去最高の集中力で臨みました。試合後一緒にファイナリストになろうと。残りの試合お互い全部勝とうと固く誓って残りの試合に挑みます。
3回戦 それはさん
〇 フロトル WHクク
〇 WHクク 絶好調アリーナ
大会前に、そういえば大会で当たったことないですね~とそれはさんと話していたので当たった時は驚きました。
2戦目のWHククで本日初のやらかし。手なりでフェイスボールを前列置きして前列除去の回し蹴りが直撃しました... 普段はやらかさないようなミスをしてしまい一瞬パニックに。大会独特の緊張感があったのでしょうか。大きなミスはありましたが、その後は引きが上振れてなんとか勝つことができました。
4回戦 ムニニンさん
〇 フロトル フロトル
先月2位のムニニンさんと激突。正直当たりたくない相手でした。今大会で一番強いデッキはデボラカミュだと考えていたので、それを使いこなせる人と当たった場合はデボラカミュには1敗することを覚悟したうえで戦わなければならないと思っていたためです。ですが、何とかデボカミュを倒して4-0。この時点で今日はいけると思っていました。普段ならばこのあたりでTwitterで途中経過を報告するところでしたが、その日は試合が終わるかファイナリストが確定するまではツィートはしない。ツィッターはできるだけ見ないと決めていたので我慢しました。Twitterを見て万が一余計な情報が入ると試合に集中できなくなる危険があったためです。今は試合のみに集中しなければなりません。
また、待機する場所にも注意する必要があります。選手控室は人の量が多くまた賑やか。さらにいろんな人の結果が聞きたくなても自然と入ってきます。私は集中力を切らせたくなかったため、いつも通り試合会場近くのソファで一人で体力の回復に努めました。
5回戦 ぼーらいさん
〇 イレカミュ デボトル
〇 フロトル デボトル
ここを勝てばオポーネント的にもほとんどファイナリストが決まる一番。曲者のぼーらいさんとの一戦でした。彼は心理戦に非常に長けていて私も試合前には苦しめられました。私の初手をフロトルと読み巧みな話術で誘導してきて厄介でした。しかし、前の2試合で自分に対して初手にトルネコを投げてくる人が多いことに気づきました。おそらく、自分のトルネコが抜けてしまうとその後のイレカミュが3デッキでは止まらないため、トルネコに対してミラーをぶつけたいという意図があるのだなと思いこの試合はイレカミュから出すことに決めました。
お互いの選出が見えて、うまくトルネコにイレカミュを合わせられたときは思わず心の中でガッツポーズをしました。
6回戦 大きなメダルさん
× WHククール デボトル
勝てばファイナリスト確定の大一番。待っていたのは同じギルドの最強のライバル大きなメダルさんでした。この試合前緊張からか胃が痛くなる兆候があったので、胃痛薬を服用。1戦目は非常に長引いた試合でお互いに過ぎ去りし時を求めてを打ち合う試合展開でした。ここで、疲れが出たのか緊張からの焦りなのか私は最適なプランを取ることができず勝つ道があった試合を落としてしまいます。そのプレーにカードの神様が怒ったのか2試合目はデボトルにあっさりと抜かれてしまい今日初めての敗北。
7回戦 ばらさん
勇者杯夏の盟友ばらさんとの最終戦。1試合目はデボカミュの動きが強すぎて敗北。問題は2試合目でした。イレカミュ対デボトルの有利マッチは終始私が盤面を取った状態で試合が進み、私も半ば勝ちを確信していました。過ぎ去りし時を求めてでマネマネを2枚回収してリーサルだなと思っていたら、シーゴーレムを2枚展開されます。それでも、マネマネから力の種、幸せの種を回収できればリーサルなことに気づきますが、まだギリギリ私が盤面有利だったため本当にその択に行ってリスクを取る必要があるのか私は長考しました。結果、リーサルを狙いに行きますがここで練度不足と疲れによる思考速度の低下が響きました。鏡像のマネマネのテンションスキル変化のれんけいを2回発動してしまいそれの演出の時間が長すぎて時間が間に合わずリーサルを取ることができませんでした。
その後このプレミが響き優勢だった盤面は逆転され2敗目を喫することに。
この試合の後から胃が荒れすぎてやばかったです。前の試合も含めて、勝ち筋を消したのは自分の実力不足。なぜ、あそこで迷ってしまったのか? なぜメダルさんとの試合の時に焦って弱気な択を取ってしまったのか?後悔だけが次々と出てきます。
そして結果発表。オポーネントはかなり高いはずでしたがそれでも結果発表まで気が気ではなく、合格発表並みに緊張しました。6位で自分の名前が呼ばれた瞬間5位で名前が呼ばれていたsev君と思わず抱き合ってしまいました。一緒に調整した彼が6-1の戦績で先にファイナリストを決めていたので、通れなかったらどうしようととても不安だったのでしょう。
今日のような悔しい思いは2度としたくない。自分はメンタルは強いほうではないし、特別に体力があるわけではない。前回の勇者杯決勝でも、自分が考えていた最適のプレーは取ることはできなかった。でも、自分はだれよりも反省して、この悔しさを噛みしめることができる。だから、僕はもっと強くなれる。きっとこれからさきも、何度もプレッシャーの前に押しつぶされそうになったり焦ってミスをしたりするのだろう。
その時は、この言葉を思い出そう。
「勝ちは偶然、負けは必然。」
この言葉は僕がぷよぷよをやっていた時代に今ではぷよぷよのプロ選手となったぴぽにあ選手がよく口にしていた言葉で今でも印象に残っています。彼もまた、昔この言葉をほかの誰かから教わったのだとか。負けるのには必ず理由がある。だから、なぜ負けたのか?次は絶対に勝つために一生勉強なんだ。常に今日の自分が過去最高の自分だ!って胸を張って言いたい。悔しい思いなんてごめんだ。ゲーマーが笑うのは、優勝したときだ。
・今回の振り返り
体調管理 ◎ 過去最高。
構築 ◎ tier1から逃げなかった。メタの貼り方と役割分担も完璧だった。
事前準備 〇 新戦力バナナがよかった。大会で弱った胃にもよく糖分とエネルギーを効率よく摂取できた。
体力 △ 体調管理、事前準備が万全だったにも関わらず6回戦で体力切れを起こしてしまった。根本的な体力不足を痛感。筋トレやランニング、連戦を通して体力を増強。
プレー △ イレブンカミュとWHククールのやりこみ不足。あと50戦ずつルムマで行えていれば、終盤の多少の体力切れは補えたはず。サードデッキの研究に時間を使いすぎた。
今回の悔しさをバネに、決勝では今以上の自分をお見せします。
勇者杯決勝絶対優勝するので応援よろしくお願いします。