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Toby(@toby_24ss)のゲームブログ

5分でわかるRSPT 1st Season本戦ガイド

こんにちは、Tobyです。

今回は今週末に行われるRSPTのデッキ解説と勝利者予想の記事です。

RSPTの詳細や各選手のデッキなどは下記のツイッターからどうぞ。

RSPTについて簡単に説明するとめっちゃ上手い6人で行うBo5のトーナメントです。

 

今回の記事は以下の4章で構成されています。

1. 全体考察

2. 構築注目ポイント

3. 各マッチアップ考察

4. 優勝者予想

 

よろしくお願いします。

 

全体考察

 初めに各選手のデッキリストを基に相性分析を行った。相性表はあくまで自分の主観なので、参考程度に見ていただければ幸いだ。

 各人の読みや意図が交差した結果中々にカオスな環境になっている。この相性表から読み取れることを考察していこう。

 

1.  近年稀に見る雑多環境

 今回は合計8種類ものアーキタイプが持ち込まれているが、勝率面で極端に低いデッキは見当たらない。

 

2. メタデッキを持ち込まれている中でも光るルルナイの強さ

 ルルナイネクロはプレーの分岐が多く非常に難しいデッキだが、EOP環境で最も強いデッキである。今回はメタデッキであるユキシマウィッチを持ち込むプレイヤーがいるにも関わらず、ウィッチ以外すべてのリーダーに五分以上の勝率を誇っている。

 

3. 雑多環境によるメタデッキの勝率低下

 プレイヤーの思惑以上に使用デッキタイプが分れたため、一部メタデッキの勝率が低く出ている。ルルナイメタのユキシマウィッチやスペルウィッチメタのラスワ進化ネクロなどだ。逆に雑多環境になった影響で、AFネメシスやハンドレスヴァンパイアの勝率が高く出ている。

 

デッキ分類

 今回のデッキは大別すると3竦みの構図になっている点が面白い。因みに本当に強いデッキはグーとチョキの両方が出せる場合が多いので、中々この3竦み通りに行かないのもご愛嬌。

 

グー: Tier1グループ(空中戦得意)

          ルルナイ、スペル

チョキ: Tier2グループ (地上戦得意)

             連携、AF、ハンドレス

パー:  空中戦メタグループ

          ラスワ、ユキシマ、バフ

 

構築注目ポイント

 ここでは、構築で特に注目したい点について6点紹介する。各プレイヤーのリストの比較画像はところてんさんのツイッターを参照。ところてんさんは各大会のリストの差異について、分かりやすくまとめてくださる為フォローをおすすめする。

1. Atomユキシマ vs Spiciesユキシマ

ゴブリンの奇襲

・一般的に奇襲は3枚確定

・数少ない序盤の盤面を返せるカード

・役割対象のルルナイ、スペルに対しては手札を圧迫するカードになり得る

 

管弦の魔術師

管弦2スペコン2(Atom

・管弦1枚目を先7や後6に投げて回復兼守護を立てることで、ロイヤル、ハンドレス、AF、ドラゴン、殴ってくるネクロ等に強くなる

 

管弦1スペコン3(Spicies)

・スペコンの方が管弦よりも打点効率が良く後7先8リーサルが安定する

・序盤の来訪のサーチでユキシマを引きやすくなる

 

 総評すると、Spiciesリストでは、不利マッチ先攻はほぼ負けてしまうことが予想される。その代わりに、後7,先8でのリーサル安定率を上げて役割対象に確実に勝ちたいという意志を感じる。Spicies選手はウィッチを倒すことに全力を注いでいて、Atom選手はそれ以外の対面とも最低限戦える形に仕上げている。 

 

2. ルルナイネクロに見る各プレイヤーのメタゲーム予想

記憶の軌跡
R、スペルW、D、ラスワNc、V、Nmに有効
Rumoi: 3
他3人: 2

 Rumoi選手以外がこのカードを削っている。メタカードを積むならば削れるのはこの枠というのが共通認識のようだ。これに関しては私も同意見だ。記憶の軌跡は確かに高いカードパワーを誇るカードだが、序中盤の事故率を上げ得るカードだ。このデッキは手札事故を起こしたときに自分の場にフォロワーを展開できないので、必然手札の記憶の軌跡は腐ることとなる。その為、事故率が上がるメタカードを積むために一枠デッキを空けるとするならば適当なカードと言える。

 

マッドネスリーパー
スペルWに有効
MURA、Atom: 1

3. Axizの構築の差

 Axizの二人の持ち込みはロイヤルとウィッチが一致しいて、ルルナイネクロのみ構築が異なる。差となったのはスージーの枚数。

Rumoi選手

 Atom選手がネクロを外すことはあり得ないだろうと予測してスージー減らし希望入り。

Gemo選手

 Spicies選手、たばた選手の地上戦デッキ持ち込みを警戒してのスージー2枚。

 

4. パルクール2ハンドレス

 今回ハンドレスを持ち込んだプレイヤーの二人とも塗布3パルクール2の構築を使用している。

パルクールウルフ

・序盤のハンドレスに貢献しないためデッキの事故率が上がる

・7T時の打点と盤面がすごい

・ウィッチが処理しづらい、古書のバフが乗ると手がつけられない

 

殺意の塗布

・ドロー加速により後半の打点期待値が上がる

・パラセリゼ塗布で連携ロイヤルのアトス回復を防ぐ

・序盤に引くと打点にならないかつ捨てる対象として選べない

 

 殺意の塗布は後半のドローを加速させるので、エンハンスパルクールウルフと相性の良いカードだ。対戦相手が強いことを意識してデッキの安定感は落ちるが、中途半端な回復をしてくるAF、スペル、ルルナイに勝つためのカードとしてパルクールウルフを2枚採用している。

5. Spiciesの意図 

 今回の持ち込みで一人だけ異質な持ち込みをしている。3デッキに共通しているのはサードデッキ(地上戦デッキ)に対して強いカードを全て抜いてウィッチに対して有効なカードのみで固めている点だ。

・進化ラスワ

 マッドネスリーパー3枚

・バフドラゴン 

 オーシャンスピリット、コーラルシャーク、天威のドラグーン抜き

・ユキシマウィッチ

 ゴブリンの奇襲抜き、管弦の魔術師減らし

 

 今回唯一ウィッチを外して地上戦デッキで固めてきているたばた選手と当たった時はほとんどの確率で負けてしまう。一方、それ以外の対戦相手には互角以上の戦いを見せてくれるのではと期待している。

 

6. Atomの種類AF

 自分の先日のブログで紹介したAFとは方向性が真逆のリスト。人形採用のリストと比較すると、ハンドレス、連携ロイ等に対して弱くなる。一方で、ウィッチやルルナイに対しては後4、先5での6種類達成速度が早いため有効に働くだろう。

 Rumoi選手がスペルウィッチとルルナイネクロを外すわけがないと判断しての種類AF持ち込みだと予想される。

各マッチアップ予想

Atom vs Rumoi(五分)

ネメシス対ロイヤル

・ロイヤル有利の後手が強いマッチ

・AF側は序盤の盤面を捌けないリスト

・ビクトリブレイダー本体に対する解答札が少ない

・AF側の勝ち筋は先攻時は3Tアーティファクトシップ、後攻時は4Tブラストガンナーに進化が切れるかどうかが焦点

 

ユキシマ対スペル

・ユキシマ有利

・序盤にクオンを引き込めるかが焦点

・リーサルターン前にクオンや極光、ガーディアンゴーレム、ジオースなどで盤面を形成するのがスペル側の勝ち筋になる

 

 筆者予想では、持ち込みはほぼ五分なので熱い戦いが期待される。

Spicies vs Gemo(Spicies有利)

 

ユキシマ対ルルナイ

・ユキシマ有利

・長引いたらユキシマ側が優勢

・ベルエンジェルや2/2フォロワーなどで序中盤で相手のライフを削れるかどうかが焦点

 

 Gemo選手がルルナイとスペルを持ち込んでいるためこれはSpicies選手の想定通りの展開か。しかし、ラストワードネクロやバフドラゴンは他環境デッキと比べると偏差の高いデッキなので、有利マッチで足元をすくわれる可能性も十分に考えられる。

 

たばた vs MURA(MURA有利)

 たばた選手側のデッキの刺さりがかなり悪いマッチアップ。MURA選手のハンドレスヴァンパイア採用は、予選でたばた選手が使用していた進化ラスワ、連携ロイヤルの選択を続投することを読んだ形か。

 また、ラストワードを読んでラスワに強いカウンターマジック3、輪廻2、アイスストーム1のスペルウィッチを使用している点も見逃せない。

 逆山に地上戦大好きSpicies選手がいること込みで、MURA選手は防御よりのデッキ選択をしたように見える。しかし、Spicies選手が空中デッキ破壊構成だったためそこは少し思惑が外れたか。

 たばた選手は厳しいマッチだが、ここさえ勝てれば次の対戦相手がSpicies選手だった場合ほぼ勝てるので正念場だ。

 

優勝予想

 これらの考察を基に優勝予想を行った。

1.rumoi
2.Atom
3.Spicies
4.MURA
5.Gemo
6.たばた

 勝ち上がってくる可能性が高い相手に対してAtom選手のユキシマの刺さりが悪いので、Rumoi選手が最も勝つ可能性が高いと予想した。

 

終わりに

自分ならば、

・AF、ロイヤル、ルルナイに強く出れるジオース多投ウィッチ

・雑多に強い不吉入りAF

・ウィッチ以外に強いルルナイ

の3デッキで出てそうでした。

 BO5の構成を考えるのとても面白いので、自分もいつかBO5の試合をしてみたいなと思いました。それではまた。