こんにちは。デッキビルダーのTobyです。今期レート杯出場を決めることができたので久しぶりに記事を書きます。
118-60(66.3%)で3回目のレート杯!
— Toby (@toby_24ss) 2022年5月29日
アディ後主に使用したデッキ3つ
MVPはbo1で70%勝ってくれたafネメシス。
アディ前から使用してたジオースウィッチとルルナイネクロは勝率どちらも最終勝率約60%。
明日各デッキの構築意図の記事上げます。 pic.twitter.com/BObsih8F1Y
初めに
今回の記事は2章構成です。
前半は、
- 今期使用したAFネメシスの各カードの採用理由について
後半は、
- 私がデッキを組むときに意識していることについて
お付き合いいただけると幸いです。
AFネメシスカード評価
カード評価の読み方
- [カード名] +今期の適正採用枚数
〇 有効な対面
- そのカードの長所短所の箇条書き
- 総評
この順で書かれています。
音速の突破 (2~3)
〇 全対面
- 後半のジェネシスやララミアに進化が切れるかどうかでリーサル範囲が大きく変わるため3枚推奨
- セレスティアルの追加により、後半に上記フォロワーをサーチできるようになったため突破の価値が以前にも増して高くなった
宿願の二刀 (1~2)
〇 R、D、V
- ロイドラに対する必殺付与の評価が高め
- 終盤の打点カードとしては、コスト分割できる2コスト3点カードなので効率が良く評価が高い
不吉の人形師 (2~3)
〇 R、D、ラスワNc、V、Nm
- 盤面デッキに対して非常に強力
- 盤面テンポプランで行くときに2tと4tに大活躍
- リーシェナの出力を上げられる
個人的には雑多環境の今期で不吉を削っているリストの信用度は低いです。
スペル、ルルナイのみの環境の時には評価が落ちる。
舞い戻る奏絶 (0~2)
〇 W、Nc
- 6種類達成対面で有効だが反面採用に伴うデメリットが非常に大きい
- 10破壊前の使用で実質ハンデス
- 10種達成後に加わるガード、ディフェンスやミスティックがハンドを圧迫
上記のような理由で自分はかなり嫌いなカードです。
AFはリソースが無限のデッキではなく序中盤の盤面で圧倒し、限られたリソースで相手のライフを削りきるデッキである。 そのため、序盤の盤面を支えないかつ単体バリューが低いこのカードは今期のAFに合っていないと考えている。
早期6種類を達成しても、AFはララミアジェネシスだけでOTKを出せるわけでない。 なので、序盤中盤の盤面をしっかりと取得して攻めの形を継続し続けるリストに仕上げることが重要である。
フルブラストガンナー (0~2)
〇 R、D、V、Nm
- 今期のAFの弱点を埋める一枚
- 進化を切ることによって、盤面を形成しながら味方リーダーのHPの回復、敵リーダーのHPの削りを可能とする
- 対面のベルエン進化切らずによるリーサル逃れを防げる
攻防一体のカードで私はかなり好きです。
サーチの関係上適正な枚数は最大でも2枚。レート環境では、盤面形成デッキに対して勝率を出すために2枚採用とした。
反逆の命ミリアム (0~2)
〇 R、Nc、V
特定対面や特定の状況で非常にパワーの高いカードです。
今回のリストでは、序中盤のテンポを重視していることと被った際に手札のバリューが下がってしまうことを考慮して1枚採用とした。
構築を組むときに重要視していることについて
最後に私が構築を組むときのプロセスについて紹介します。
デッキの勝ち筋を言語化する
これが最重要です。私たちは勝つためのデッキを組まなければなりません。そのために、まずは各対面毎のメインの勝ち筋とサブの勝ち筋を洗い出し文字に起こします。 ここを言語化せずに何となくで済ましてしまうとリストもなんだか一貫性のないものになってしまいます。
例えば、私のAFリストのメインの勝ち筋はほとんどの対面において、「序中盤で盤面を抑えてその有利を活かして勝ち切る」ことです。
自分のリストと採用されているカードの方向性が違う場合でも、そのリストからメインプランが読み取れ、それを達成するための努力がされているリストは私は好きです。
勝ち筋に沿った採用を行う
勝ち筋の洗い出しを基に、各環境デッキに対するメインの勝ち筋に大きく貢献するカードたちをピックアップします。
評価値を比較して採用枚数の調整
各カードの勝ちプランへの貢献度、流行デッキへの有効度、カード間のシナジーから採用カードを判断し枚数を調整します。
ここでは、調整の段階で有効なテクニックをいくつか紹介します。
3枚確定だと思っているカードを抜いてみる
必須カードだと思っているカードが実は要らないことに気づける場合があります。また、その逆で必須カードがどうして必須カードなのかを理解できる場合があります。
同コストの相互互換カードを2枚ずつ採用してみる
実際に同じ枚数で採用して試してみることによって、カードの比較のイメージがつきやすくなります。
調整の際は0枚or3枚を試してみる
これによって、そのカードがデッキに与える影響の判断をつけやすくなります。
メインプランを見直す
最後にメインプランを定期的に見直すことが重要です。また、環境デッキに対してどういう負け筋が存在しているのかを考察します。 今期のAFやスペルウィッチなど採用カードの自由度が高いデッキは、対面デッキへの理解度の向上や環境デッキの流行によって見直しをする価値が特に高いです。 それによって、新たな発見が得られる時があります。
例としては、スペルウィッチのジオース採用がそれに当たります。 ジオースの場合は、対ロイヤル、ルルナイ戦でメインプランを遂行するデッキの軸になり得ます。 今回私はルルナイ、ロイヤルの流行を受けて以下の思考を辿りました。
- ルルナイに対して長期戦は不利。現状のクオン紅蓮アルマジOTKプランだけでは安定して勝ち続けることは難しい。何か早く勝てるようになるカードはないか。
- ロイヤルは後半まで継続して攻めてくるため、初手にクオンを引かないと防戦一方になってしまう。安定して勝つためにはクオンの4枚目になりうるカードが必要ではないか。
カードプールを見直した結果これら2条件をジオースが満たしていることに気づき、RAGE予選にジオースウィッチを持ち込むことができました。
終わりに
ルルナイの犬、指揮者問題とスペルウィッチ(ジオース軸)の構築論についての話も元気があったら今週中に上げたいです。 AF、ルルナイ、ジオースのプレー関連の記事は見たい人が多そうならばあげるかもしれません。
週末レート杯に出場するので良ければ応援お願いいたします!それではまた。