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Toby(@toby_24ss)のゲームブログ

マイローテション環境考察

 こんにちは、Tobyです。1週間マイローテションをめっちゃやりこみ、とても面白いルールだと思いましたので、環境の変遷と持ち込み意図の話を記事にします。マイローテションを取り組んだ方にも今回参加できなかった方にも面白いように書きますのでぜひ読んでください!

 

☆本記事では、以下の呼称を用います。

1期:  1 ~ 11弾使用 (初期手札+2、進化可能ターン以降毎ターン2ppブースト)

2期:12 ~ 21弾使用 (初期手札+1、進化可能ターン後毎ターン2ppブースト)

3期:18 ~ 27弾使用 (ボーナスなし)

 

☆ミリオンカップのルール

 1戦目1期、2戦目2期、3戦目3期のデッキで戦い、2勝した方が勝利の特殊ルールのBo3となっています。

直前環境Tier

1期

Tier 1

リノE

Tier2

プルソンV、安息アイギーナB、ジンジャーW、人形Nm、ミッドNc、アグロR、

Tier3

AFNm、無謀D、骸Nc、ニュートラルV、自傷V

2期

Tier1

連携R、機械Nm

Tier2

ロキサスE、アクセラロキサスE、OTKネメシス、グレモリーNc

3期

Tier1

シュマエルスペルW、財宝R

Tier2

ハンドレスV、八獄Nm、

Tier3

ディスカD、進化Nc、クオンスペルW、威光R、人形Nm、チェスW

人気持ち込み予想

1番人気

(1期)エルフ/(2期)ロイヤル/(3期)ウィッチorネメorヴァンプ

2番人気

(1期)エルフ/(2期)ネメシス/(3期)ロイヤル

 

各期環境考察

1期

環境の変遷

環境初期:プルソンVの台頭

 プルソンVに不利な他のOTKデッキや速度が足りていないアグロからミッドレンジで攻めるデッキが環境から姿を消す。

 


環境中期:プルソンVに有利なデッキの台頭

 安息の領域を持つセラフB、虚数物体を持つ人形NmとAFネメ、圧倒的アグロ速度を持つアグロRなどに注目が集まる。

環境終盤:リノEの台頭

 AFネメが対アグロ性能の低さから環境から消える。2期機械Nm、3期財宝Rの組み合わせの人気の高さから人形Nmも数を減らす。アグロ性能が高く、先6、後5でのキルも狙えるリノEがプルソンVのほぼ上位互換デッキとして注目が集まる。また、ジンジャーWもひそかに話題に。

 

 

1期における強いデッキとは?

1.PPブーストを活かせる(先7PPと後6/9PPで強い動きができる)

 これが大前提。

2.1コストフォロワーを6枚以上入れられる

初期手札+2を活かしパワーの高いデッキを組むためには1コストフォロワーを採用する必要がある。特にゴブリン以外の1/2を持つクラスはこのメリットを受けやすい。

 

 私の考える上記のメリットを活かせるパワーの高いデッキは、ミッドレンジNcとリノセウスE、人形Nmの3つである。

2期

 環境に大きな動きなし。

最新パックの【RSC】機械Nmと連携Rの2強環境。

 機械Nmミラーは構築によって勝率に差が出づらいと考え、連携RとロキサスEに有利な機械Nmの構築を模索した。機械Nmに有利が取れるデッキとして、OTKネメとアリアEが知られていたが、どちらも2強と比較して安定感に欠け、かつ連携Rに不利という弱点があるため環境考察からは除外した。

 

・環境の主要デッキ(画像)



3期

 こちらも最新パックの【EAA】財宝RとシュマエルスペルWの2強環境。

財宝R vs スペルWは財宝側の構築による勝率の差が大きくは出ないと考え、財宝Rミラーと3rd候補のハンドレスVに有利になる財宝Rのリストを考えた。

 【EAA】チェスWや【EAA】指揮官Rは対財宝に有利になる可能性があるデッキタイプだが、デッキパワーと安定感が劣ることに加え、対アグロ性能があまり高いとは言えないため候補から除外した。

・環境の主要デッキ(画像)

 

 

持ち込みデッキ解説

大会で勝ちやすいデッキ選択とは

・ミラーマッチをしない、もしくはミラーマッチが構築やプレーで捲りやすい

 ミラーマッチの勝率が50%~55%付近となるデッキは避けられるなら避けるべき。

(3期:スペルW、ハンドレスVなど)

・相手のミスを咎められる

 特に今回は準備期間1週間のみで行われる初期環境なので、対戦相手のデッキが弱かったり、練度が十分ではない可能性が高い。こういった初期環境では、コントロール系統のデッキが勝ちやすい。

1期:守護ミッドレンジネクロ

採用理由

1.デッキパワーが高い

 1期は最も雑多な環境になると予想されるので、特定のメタカードや想定外(Tier3)のデッキに負けないデッキパワーの高いデッキを選択することが重要である。その点で、安息アイギーナBやプルソンVはデッキ選択から除外した。

 一方ミッドNcは先ほど環境考察の項目で記載した下記の2条件を満たすデッキである。

① PPブーストを活かせる(先7PPと後6/9PPで強い動きができる)

先7:ヘクター

後6:祝福 or 2c+3c+1c or 2c×3

後9:ミントタイラント

② 1コストフォロワーを6枚以上入れられる

 

2.アグロに強くOTKにも強い

 ネクロマンサーは「カムラ」や「死の祝福」というテンポ性能が高い強力な守護フォロワーを有している。第一期環境ではアグロの最後の押し込みもOTKコンボのどちらも、守護フォロワーによって止まるのでこの2種類のカードを有するミッドNcが環境的に強いデッキであると考えた。

 環境トップのリノセウスEに対しては前寄せと後ろ寄せの構築が存在しており、全体バウンスカードの「根源する回帰」を複数枚採用した型に対しては「死の祝福」による勝ちが狙いづらくなるため微不利となる。

 しかし、「根源する回帰」はミラーマッチにおいてそこまで強いカードとは言えないため、防御札としてはミラーマッチ意識の「人喰いの庭」等を採用したリストのほうが多いと考えていた。そのため、ミッドNcの環境的立ち位置はかなり良くなっている。

 

3. リソースが潤沢

 「ソウルコンバージョン」、「アンドレアルフス」、「デーモンイーター」の3種のリソースカードの採用によって安定感がある。これによって、試合後半で毎ターン守護を貼りつつミントタイラントやヘクターでのフィニッシュを待つという動きの再現性が高く、安定感の高いデッキに仕上がっている。

 

採用カード解説

■よろめく不死者

主な役割

・「セラフB」のアイギーナ割り

・様々でデッキの潜伏フォロワーや大型フォロワーの除去

・後4でのアンドレアルフス進化、デーモンイーター不死者

・先5でスパルトイソルジャー+不死者、イーターで相手の進化フォロワーを除去しつつ守護を立てる

 試合終盤に打ちたい自壊カードとの相性が非常によく、「ヘクター」がないときに除去が弱めなこのデッキの弱点をカバーする役割を持つ。自らトレードに参加できないので、後攻時に序盤に2cとしてトレードの役割を持てない点を加味して後述の「消えぬ怨恨」とバランスを取り2枚ずつの採用とした。

 

■消えぬ怨恨

主な役割

・「セラフB」のアイギーナ割り

・後手2、3での盤面処理

・後手4Tや先手5Tに顔進化やシャドウリーパー進化をしながら相手の大型フォロワーを除去できる

→ これによって、ミントタイラントの15点ラインまで相手の顔を削ることができる

 

 ネクロマンスを少し消化してしまう点はデメリットではあるが、先手のビートを止めるためのカードとして有用。比較枠として「ベレヌス」(2/2/2ラストワード相手のフォロワーに1点)がいる。「ベレヌス」のほうが、対リノセウスEへの防御力は高いが「ベレヌス」は2c以外で役割を持ちづらいカードであるので、汎用性が高い怨恨を優先した。

 

■スパルトイソルジャー

 このカードの発見がネクロ持ち込みで固めた理由。3/1/4守護が第一期環境において最も強い回復札かもしれない。3Tに強いのは勿論のこと、10ppヘクター+スパルトイソルジャーやリーパー+スパルトイソルジャーなどの動きによって守りながら、こちらの次のリーサルを構えるという動きを可能にする。

 

■冥府の戦士・カムラ

 対アグロとプルソンV対面の強さを評価しての採用。5面プルソンに対しても、75%で勝ちにすることができる。(未攻撃の倉木を破壊してしまうパターンのみ負け)

 元々3枚採用されていたが、環境が進みプルソンが減ったことを鑑みて1枚引ければよいという考えのもと2枚に枚数を落とした。

 

2期:トレランス抜き機械ネメシス

デッキコンセプト

 最大母数である「連携ロイヤル」に有利を取れるように、「開門のホムンクルス・ラズリ」、「自由なる冒険者」、「記憶の軌跡」という3種類のカードを採用した。また、「大型機械兵」を抜くことによって、「ベルフォメット」のサーチ確率を向上させた。

相性認識

ミラー:  五分

OTKネメ: 五分

ロキサスE: 微有利

連携R:     微有利

採用カード解説

☆トレランス抜きについて

 このルールの機械Nmでは当時ナーフを受けていたため存在しなかった1cイルガンノが存在している。そのため、メイシアによる大量打点を見込むことが容易だ。そして、先手7Tで10ppメイシア、後手6Tにはベルフォメットという動きが可能である。そのため、トレランスを採用するよりも、その枠に守るためのカードや序盤に攻めるためのカードを採用する方が良いと考える。

 また、トレランスのコストを下げるためには、パワーの低いカードである「オーバーヒートデーモン」や「大型機械兵」の採用が必要となる。枠に余裕があれば、エンハンス「ラズリ」からの召喚を期待しての1枚採用は面白いかも。

 

■開門のホムンクルス・ラズリ

 OTKネメと連携Rのエンハンス「アルベール」を意識して採用したカード。比較カードとなる「招来の大天使」はOTKネメに有効でない。また、連携Rに対しては、相手の盤面が強いことが多く、「招来の大天使」の進化ターンに盤面処理と両立しないためあまり強くないと考える。

 

■自由なる冒険者

 PPブーストの恩恵によって、中盤以降のターンは「戦慄の侵略」や「ベルフォメット」、「スピネ」などでPPを埋められるので、中コスト帯のカードを採用するよりも、序盤の盤面の補強に繋がる「自由なる冒険者」に枠を割いたほうが良いと考える。

 また、このカードは中盤以降の防御性能でも秀でている。主な使い方として、冒険者ゼルガネイアで回復と除去を両立したり、冒険者を余ったマナで配置し、バイクを設置しておくことで次のターンの処理を予約して回復と除去の両立を実現する。

 

■記憶の軌跡

 ppブーストの恩恵が受けられる最高の回復効率を誇るカード。ppブーストボーナスの影響で、先6で「戦慄の侵略」+「記憶の軌跡」など、財宝RやロキサスEの分割リーサルに対して盤面処理と回復を両立できるカード。

 

3期:ミラー意識財宝ロイヤル

 

デッキコンセプト

 ミラーマッチとハンドレスV対面を厚く見たリスト。

対スペルWにおいては、今回不採用とした、「騎士見習い」や「大参謀」を採用した方が序盤の攻めが強くなりわずかに勝率が上がる。しかし、そちらの勝率の上がり幅よりも、「タケツミリララシステム」や「戦技残刀」を採用することによって、ミラーとハンドレスVに上がる勝率幅のほうが大きいと判断した。

 

持ち込み反省点

 持ち込みに関しての後悔はないが、結果的に機械ネメシスと財宝ロイヤルという人気2デッキを持ち込むことになりミラーマッチを避けられない持ち込みになってしまった。ミラーマッチを意識した構築にはしたが、理想を言えば、それら2デッキに強くかつパワーの高いデッキを見つけられていれば100万円取れてたと思う。明日の決勝戦に期待。 

 

終わりに

 1週間毎日いろいろなデッキや調整を考えられて楽しかったです。一緒に調整してくれたメンバーの皆様に感謝。次同じような大会があったときには優勝します。

 

P.S

 新弾発売日に、最速グラマスを目指して、グラマス耐久配信をするので良ければ見に来てください。

youtube.com

 

それではまた。