勇者杯決勝お疲れさまでした。私は準決勝で大きなメダルさんに負けてしまいベスト4でした。主に調整に付き合っていただいた、ファリアさん、おふろくん、スノーマンさん、白石大先生本当にありがとうございました。
【勇者杯2019冬】
— ドラゴンクエストライバルズ公式 (@DQ_RIVALS) 2020年2月11日
準決勝 第2試合は、Toby選手 vs 大きなメダル選手 です。
試合の模様は以下の3つのチャンネルからご覧いただけます。
▼YouTube LIVEhttps://t.co/VaDhjNtXan
▼ニコニコ生放送https://t.co/Qm0rDdDmyO
▼OPENREChttps://t.co/LoXrkFyrNJ#DQライバルズ #勇者杯 pic.twitter.com/rM6FObsoIF
デッキの持ち込み意図や当日の試合の解説などはこちらで詳細に行っているので気になる方はご覧ください。
勇者になれなかった男の勇者杯振り返り配信。【ドラゴンクエストライバルズ】
オフライン予選の記事はこちら
この記事では、当日までの精神状況とかを主に書いてきます。
大会前日まで
ナーフ後(1/24) ~ 当日(2/11)までルームマッチを平日は3~4時間。休日は一日中やってました。毎日ルムマに付き合ってくれたファリアさんとおふろくんの二人がいたおかげで本番では今の自分の力を出し切れたと思います。
調整方法はルムマ以外の時間に脳内ライバルズをして強そうなカードや構築を脳内で試してそれを調整メンバーの二人に投げて、自分の仮説を夜のルムマで検証するという形を取っていました。
初めてファイナリストとして出場した2019夏の勇者杯の時は、調整不足によるプレミと引きの悪さによって1回戦ストレート負けに終わっていたため今回は並々ならぬ思いで臨んでいました。
実際今回に関しては、事前練習は質、量ともに最大限に取り組めたため調整に関しては後悔はないです。ファイナリストのそれぞれのデッキを見た時点でも今回は事前考察、事前練習ともに自分が一番行えていると自信を持てていました。そこまで言い切れたのは一切ランクマを回さずに質の高い相手とのルムマだけを無限に行えたおかげです。その結果としてルムマを行う時間以外でもライバルズを開かなくても頭の中で相手の最適解の動きをイメージできるようになり、脳内ライバルズを鮮明に行えるようになりました。このことは、カードを試す時間の短縮に繋がり従来以上により多くのカードのイメージを短い時間で掴むことができました。
それでも全然不安はぬぐえなくて、当日まで1回戦で負ける夢を何度も見ました。これだけやりこんだのにまた一回戦負けしたらどうしよう... もう立ち直れないんじゃないか? 不安な気持ちが永遠とぐるぐるしてて、それを掻き消すためにひたすら練習を積みました。
不安だったイレカミュミラーと対アグロゼシカの立ち回りはそれぞれのデッキのスペシャリストのスノーマンさんと白石大先生にお願いをして当日までに無事に仕上げることができました。
デッキ選択について
大会から時間が経ち新弾前なので、ここに関しては簡単に済ませます。より詳しい意図が知りたい方は先ほどの動画を見るかDMで質問願います。
デッキ発表後にイレカミュのあくまのつぼ→エマ、デボゼシの団子スライム→黄金兵にするべきだったと後悔しました。コンシード偶数ミネアのリストに関しては今見ても完璧だと思います。
イレカミュは1試合で30枚全てを使用するデッキタイプではなく、リストの最後の1,2枚が大きく勝敗に関わらないデッキでした。そのため、デッキ提出前の期間はイレカミュの練習時間を少なめにしており提出後に練度を上げようと考えていました。結果、このデッキのエマの強さに気づけませんでした。
デボゼシに関しては、たくさんドローできたらたのしい、本番盛り上がりそう、団子スライムピンクでかわいいといった理由で団子を2枚入れましたが、流石にやりすぎだったと後悔しました。団子スライムはかわいいですが1枚で十分です。
ちなみに、自分はデボラゼシカは特定の強いカードに依存するデッキタイプ(ゴールデンタイタス、キャプテン・クロウ)だと考えていたので、ベホイミスライムを削ってドローソースのボックススライムと団子スライムを引きやすい形のデッキ構築にしました。デボラゼシカの仮想敵もミラー、ミネア、WHククに絞っており、それらのマッチでは2/2/1のテンポロスよりもゴールデンタイタスを引けるかどうかが重要だと判断しました。魔導召喚2、アークマージ1の構築の意図は自分の構築ならば終盤にはデッキを掘り切れるためアークマージは最後の詰め用の1枚で十分と判断していたためです。一番の仮想敵としていたゾディアック不採用の前寄せの占いミネアが予想以上に少なく、代わりにサードデッキにWHククールとゾディアックミネアが採用されていたため魔導2とアークマージ1のバランスは結果的には逆にするのが正解でした。前寄せ占いミネアには魔導 > アークマージ、WH ククールにはアークマージ > 魔導という評価をしていたためです。
大会前日
新幹線でお昼ごろに東京入りして会場近くでおふろくんと主要マッチアップの最終確認を行いました。前日の手応えとしてはかなり良く今回は練度不足による簡単な負けはせずに済みそうだと自信をつけることができました。その後リハーサルに参加して実況解説の方から恒例のインタビューを受けました。その時に、前回と同じ質問で優勝できる自信は何パーセントですか?と聞かれ前回の僕は100パーセントと答えました。しかし今回の僕は30パーセントと回答しました。カードゲームは実力+その日の引きの運が絡みます。前回と違い、十分な練習を積んだこともあり冷静に奢ることなく、しかし自信をもって30パーセントと答えました。また、一度目の勇者杯の大きな敗因が緊張し絶対に勝つと意気込みすぎたことにありました。なので、今回の勇者杯は楽しむことを念頭に置きました。カードゲームは運も絡むし最善のプレーをしても勝てない日もある。それならば、せっかく出ることができた大舞台観てもらえる人たちに楽しんでもらえるような試合を1試合でもできるように、またプレイヤーの自分がこの大きな舞台を1番楽しめるようにプレーしようと思いました。この心境には、一度気負いすぎて負けたから今回たどり着けたと思います。この心境で臨んだのが功を奏したのかなかなか良い精神状態で当日は臨めました。
覚悟と緊張の1回目 → 楽しんで挑戦した2回目
前日は遠征疲れであまり体調がよくなかったのと十分な睡眠時間を確保したかったため今回は恒例のファイナリスト飲みの参加を諦めて、ホテルで十分に休息を取ることにしました。自分の体調を鑑みて正しい判断を取ることができたのも2回目の決勝というのが大きかったと思います。また、多くの時間を調整に費やしてくれた調整メンバーや応援してくれる方たちのためにも体調不良で当日力を発揮できないということ結末だけは避けたかったという気持ちが大きかったです。大会前日は翌日の準備を万全に済ませて夜23時頃に就寝しました。しかし、気持ちが高ぶっていたためか2時頃に目が覚めてしまいます。その後3時ごろには再び眠りに就くことができて合計で6時間近くは睡眠に当てられました。大会前としてはまずまずの睡眠時間を確保できたかなと思います。
前日 → 当日
体調 △ → 〇
プレーのコンディション 〇 → ◎
大会へのモチベーション ◎ → ◎
大会当日
大会へのモチベーション、事前調整、体調すべてが今までの大会で一番良い状態で臨めていたと思います。
勇者杯に来ました!最前列で攻めていきます!!!! pic.twitter.com/SdLwkaMlrH
— おふろ@GAMEBOX (@ohurooo) 2020年2月11日
それでもやはり舞台に立つと緊張するかなと思ったのですが、わざわざ応援用の団扇を作って来てくれたLiliさんとおふろくんが最前列で応援してくれていてかなりリラックスできました。また、応援してくれる人のためにも何よりも自分が楽しめる試合を行いたいと思いました。また集中して試合に臨めるように、当日は試合の直前に前回のオフライン予選でMVPだったバナナをたくさん食べてました。
1試合目ハイライト
マヤでメラゾーマを盗んでガッツポーズする僕
相手がコインを使い切ったのを見て、ここでメラゾーマを引いたら盛り上がるだろうなと思ったら自然とマヤに手が伸びていました。普段の僕ならもう少し時間を使ってギリギリまで悩む択だったかもしれませんが、この日は楽しみたいと思っていたからか変に慎重に行かずに勝ちが見える場面でしっかりと勝ちを見に行くプレーができていたと思います。
タバサからタロットフリングを引いて勝ちを確信して喜ぶ僕
その後、半年越しの決勝大会での悲願の初勝利に安堵して泣きそうになる僕
1回戦で負けたら立ち直れないかもしれない、恐怖と戦いながらの1回戦でしたが壁を超えることができました。ここしばらく涙を流した記憶はなかったのですがさすがにこの時にはこみ上げるものがありました。
そして準決勝は大きなメダルさん。
勝ったほうが決勝進出。絶対に負けられない相手に1-1で迎えた最終戦。あの試合です。
自分で喋っといてアレだけど、ほんとこのシーンすこなんだ
— 田口尚平(テレビ東京アナウンサー) (@shohei_taguchi) 2020年2月12日
ドラクエ11の名言刺せたの嬉しい#勇者杯 pic.twitter.com/UMJgxzzZoP
最終盤、時間内に正解を見つけることができずに思わず膝に拳をぶつけて怒る僕
終わった直後はただただ自分への怒りしかなかったです。なぜ時間内にあの手が見えなかったのか、直前のターンで別の択を取れていれば。自分の弱さにひたすらに怒りを覚えました。しかし、振り返れば振り返るほどにこの負けはいくつもの要因が重なっており結局自分のメンタルとこのマッチアップの経験値不足その両方が招いた結果だと思いました。なので、事前にやれるだけの準備はしてきたという自信があったので、今回の結果に関しては悔しさはあれど、後悔は何もできずに十分な準備も行えずに臨んだ夏の敗戦のときに比べると少なかったように思います。なぜその択に気づけなかったのか、その原因を検討して絶対にもう同じ類のミスはしてやるものかと前を向いて次に備えることが重要だと思います。
何より嬉しかったのが、この試合を通して感動した、ライバルズのモチベが上がったという声を多く頂けたことです。誰かの気持ちを動かせる人は本当にすごいと思っていて、自分が真剣に取り組んでいたゲームが少しでも人の心を動かせたのならそれはとても素晴らしいことだなって思いました。
この一日で喜怒哀楽全てを味わいました。この体験をできてゲームをやっていてよかったと思ったし、ゲームを続けていたらもっとわくわくするシーンにも出くわせるかもしれない。プレイヤーとしてもっと強くなりたいし、魅せるプレーのできる選手になって会場を巻き込んでいきたい。また春にこの舞台に必ず帰ってきたい。そう思える勇者杯でした。3度目の正直、次こそは誰よりも楽しんで誰よりも派手に優勝したい。次も応援よろしくお願いします。
ライバルズの新弾後は20日の夜と21日に配信予定なのでよかったらそちらも見に来て下さい!
それではまた